このよでいちばんはやいのは(Faster and Faster)
というのは、童話のタイトル。
私が先日、書店で出会った本、だったりする。
「出会い」はとても嬉しい。
人との出会い、音楽との出会い、映画との出会い、出会いにも色々あるけど、素晴らしい本との出会いも、人生を豊かにしてくれる。
本屋における私の定期的なチェックコースに待ち構えていたこの本、本との「出会い」の素晴らしさを、久々に実感させてくれた。
福音館書店から月刊で出ている「こどものとも」シリーズの一つ、月刊「かがくのとも」の四月号がこの本。
「こどものとも」シリーズ、年代別に四種類の月刊童話を展開し、科学絵本は年代別に三種類、こちらも月刊で刊行されている。
一部を除き、一冊四百円以下と、絵本にしては非常に安価。
絵本の通常価格帯が千円前後である事を考えると、普通の絵本を一冊買うコストで、「こどものとも」のシリーズは三冊購入できる。
このシリーズ、本来は予約購読らしい。
しかし私は毎月、書店で最新刊をチェックして、気に入った絵本、つまり子供に読ませたい絵本をピックアップして、店頭で購入している。
毎月毎月、このシリーズの発売日を楽しみにしているのだが、大抵の月は三冊、このシリーズから購入することになる。
ではなぜ、童話などをここで紹介しているのか?と言うと、この『このよでいちばんはやいのは』の持つメッセージは、童話として片付けてしまうには「惜しい」と思われるから、だったりする。
本の内容はおおむね次のとおり。
まず速さの概念を「他者と比較してはじめて、速い、遅いが決まる」として、いきなり速さが「絶対的」なものではなく「相対的」なものという解釈を提示している。
作者が外人だからだろうか。
そして、人間と動物の比較から始まり、徐々に速いものを示してゆく。
もちろん、最も速いのは「光」ということになるのだが、ここで作者は「光」より早いものを提示する。
それは「人間の想像力」だ、と作者は言う。
そして「想像力」は人間だけが持つものだとして、大切にしよう、と呼びかけている。
「想像力」の海を干上がらせてはいけない、と。
深遠だな。
子供向けとしては申し分ない内容。
「想像力」というのは、全ての創作的活動に必要なアイデアの源泉でもあるし、未来が大きく開けた子供達にとって、「想像力」の海を無限に広げ、想像の翼を羽ばたかせることは、彼(彼女)の未来を、きっと素晴らしいものにするだろう。
しかし大人にとっても、このメッセージは、重要な示唆を与えているのではないだろうか?
文章にしても、絵にしても、映像にしても、音楽にしても、およそ創作活動と呼ばれるものには、全てアイデアが必要だと思う。
そしてそのアイデアを提供してくれる力の一つは、「想像力」だと思う。
「想像力」が手助けしてくれるのは、創作活動だけではないだろう。
新しいビジネスのアイデアや、仕事上に遭遇する「壁」を乗り越えるアイデア、売上を伸ばすアイデアにしても、新しい製品や技術を開発するアイデアにしても、業務を拡張するアイデアにしても、「想像力」がアイデアを供給し、我々を助けてくれるケースは、とても多いのではないだろうか?
そう考えると、この本の作者の言う「想像力の海を大切にしよう」というメッセージ、童話として子供だけに与えるには、あまりにも惜しい、と思えてくる。
「想像力」が最も速いというオチ、実は初めて聞く話ではない。
「どこかで聞いたことがあるな」と思い、本の裏表紙を見てみると、1968年に同じ福音館書店から『もっとはやいものは スピードの話』というタイトルで、日本語版の原作が出版されていたそうだ。
しかし、この本は1973年に絶版となっている。
原題は"FASTER AND FASTER"。Robert Fromanという人が文章を書いたそうだ。
amazonで調べてみると、『もっとはやいものは スピードの話』の入荷は未定、だそうだ。
『このよでいちばんはやいのは』は雑誌扱いだからだろうか、amazonで検索してもでてこなかった。
ご参考までに、amazonのリンクを貼っておこう。
私が先日、書店で出会った本、だったりする。
「出会い」はとても嬉しい。
人との出会い、音楽との出会い、映画との出会い、出会いにも色々あるけど、素晴らしい本との出会いも、人生を豊かにしてくれる。
本屋における私の定期的なチェックコースに待ち構えていたこの本、本との「出会い」の素晴らしさを、久々に実感させてくれた。
福音館書店から月刊で出ている「こどものとも」シリーズの一つ、月刊「かがくのとも」の四月号がこの本。
「こどものとも」シリーズ、年代別に四種類の月刊童話を展開し、科学絵本は年代別に三種類、こちらも月刊で刊行されている。
一部を除き、一冊四百円以下と、絵本にしては非常に安価。
絵本の通常価格帯が千円前後である事を考えると、普通の絵本を一冊買うコストで、「こどものとも」のシリーズは三冊購入できる。
このシリーズ、本来は予約購読らしい。
しかし私は毎月、書店で最新刊をチェックして、気に入った絵本、つまり子供に読ませたい絵本をピックアップして、店頭で購入している。
毎月毎月、このシリーズの発売日を楽しみにしているのだが、大抵の月は三冊、このシリーズから購入することになる。
ではなぜ、童話などをここで紹介しているのか?と言うと、この『このよでいちばんはやいのは』の持つメッセージは、童話として片付けてしまうには「惜しい」と思われるから、だったりする。
本の内容はおおむね次のとおり。
まず速さの概念を「他者と比較してはじめて、速い、遅いが決まる」として、いきなり速さが「絶対的」なものではなく「相対的」なものという解釈を提示している。
作者が外人だからだろうか。
そして、人間と動物の比較から始まり、徐々に速いものを示してゆく。
もちろん、最も速いのは「光」ということになるのだが、ここで作者は「光」より早いものを提示する。
それは「人間の想像力」だ、と作者は言う。
そして「想像力」は人間だけが持つものだとして、大切にしよう、と呼びかけている。
「想像力」の海を干上がらせてはいけない、と。
深遠だな。
子供向けとしては申し分ない内容。
「想像力」というのは、全ての創作的活動に必要なアイデアの源泉でもあるし、未来が大きく開けた子供達にとって、「想像力」の海を無限に広げ、想像の翼を羽ばたかせることは、彼(彼女)の未来を、きっと素晴らしいものにするだろう。
しかし大人にとっても、このメッセージは、重要な示唆を与えているのではないだろうか?
文章にしても、絵にしても、映像にしても、音楽にしても、およそ創作活動と呼ばれるものには、全てアイデアが必要だと思う。
そしてそのアイデアを提供してくれる力の一つは、「想像力」だと思う。
「想像力」が手助けしてくれるのは、創作活動だけではないだろう。
新しいビジネスのアイデアや、仕事上に遭遇する「壁」を乗り越えるアイデア、売上を伸ばすアイデアにしても、新しい製品や技術を開発するアイデアにしても、業務を拡張するアイデアにしても、「想像力」がアイデアを供給し、我々を助けてくれるケースは、とても多いのではないだろうか?
そう考えると、この本の作者の言う「想像力の海を大切にしよう」というメッセージ、童話として子供だけに与えるには、あまりにも惜しい、と思えてくる。
「想像力」が最も速いというオチ、実は初めて聞く話ではない。
「どこかで聞いたことがあるな」と思い、本の裏表紙を見てみると、1968年に同じ福音館書店から『もっとはやいものは スピードの話』というタイトルで、日本語版の原作が出版されていたそうだ。
しかし、この本は1973年に絶版となっている。
原題は"FASTER AND FASTER"。Robert Fromanという人が文章を書いたそうだ。
amazonで調べてみると、『もっとはやいものは スピードの話』の入荷は未定、だそうだ。
『このよでいちばんはやいのは』は雑誌扱いだからだろうか、amazonで検索してもでてこなかった。
ご参考までに、amazonのリンクを貼っておこう。









2 comments:
Moo-TblogのKOuです。
小学生の時、理科の先生に「これって重いの?」と質問したところ「何と比べて?」と言われ、「????????」ってなった覚えがあります。
その頃、相対的と絶対的が理解できてなかったんですよね。
仮に、世の全てが相対的だとすると、絶対的が存在する理由は、子供が森羅万象を理解する為のハンディだと言えるかもしれません。何時そのハンディを少なくすればいいのか判りませんが、小学生のKOuにとって、初めてハンディを盗られた瞬間でした。
この本はとても良さそうな本で、こういった発想は早くから与えることに賛成ですが、ハンディを取り除く効果があるとしたら、タイミングの見極めが難しそうですね。
KOuさん、こんばんは。
KOuさんのコメント、当ブログの初コメントです。
おめでとうございま~す(笑)。
>小学生のKOuにとって、初めてハンディを盗られた瞬間でした。
懐かしい一瞬ですね。
概念が進化していく時って、得てしてショッキングだったりしますよね。
>ハンディを取り除く効果があるとしたら、タイミングの見極めが難しそうですね。
そうですね。
混乱させてもなぁ、とも考えますね。
この本の対象年齢は恐らく4~6才程度と思われます(手許に資料がないので、未確認です)。
うちの子供はまだ、相対的、絶対的の意味深さには、気付いていないようですが(笑)。
当ブログもご贔屓下さいませ。
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